Eクラス ベンツ お客様仕様板金塗装の巻!完結編
2011年06月16日
つぶやきです。
さて、いよいよベンツの塗装に入ります。
しかし、このシルバー非常に調色が難しい。
職人域ではありますが、
シルバーでも正面から見た時白っぽく
黄色が少し効いていて
すかしてみても白っぽく 青が効いている。
正面もすかしも白っぽいというのが
職人泣かせなのだ。
しかし、そこをばっちりブロックで塗装できる程
色を合わせれるのが つぶやき 職人である。
ブロックで塗装してもよかったが、あえて完璧の塗装をする為
リヤドアも吹くのだ。 それがこれだ。 ↓
最終の透明なクリヤーを吹いてるところ ↑
車のマスキング部分を見たら理解できると思うが
車体の後ろ部分、つまり修理箇所周辺にはシルバーを
吹き付けているが
リヤドアの前側には透明のクリヤーしか吹いていない。
それが、ぼかし塗装である。
リヤドアのアウターハンドル辺りでぼかしている。
完璧にぼけて、しかも磨きがいらないこの艶。
ついでにバンパーも ↓
バンパーは樹脂なので車体とは別々で。
塗装し終わると、あとは強制乾燥し組み付け。
これでお客様は満足だろうと。
そして ついでに満足させるためもう1つ。
ワケありの修理に入ります。
右前からの異音、走行中や道路の段差などで
ギコギコ、コトコトと耳に障るこの音の原因は
欧州車であれば、ほとんどが足廻り部分に使用している
ゴム製のブッシュ(オイル封入式を含む)の亀裂や、
ボールジョイントからガタが出て発生する。
日本車ではほとんど見られない現象。
そのボールジョイント ↓
その隣にあるのがコントロールアーム。
特殊工具で交換。 ↓
↓
この工具1つで取り外し、圧入 両方できる。
ボールジョイント以外にもう2つ
ロアーアーム、コントロールアームの交換。
ロアーアームにはブッシュが2つ、ボールジョイントが1つ
付いていて、そこだけ換えるより
丸ごと換えた方が安く上がるので交換した。
後は、組み付けて、アライメントの調整。
日本車と違い、調整角が違うので気をつけて。
試乗してみるとサッパリした様に静かになりました。
出来上がりの ベンツ Eクラス
最高に輝いています。
あとは広島まで納車したら終わり。
お客様にはいろんな事情があり
修理の仕方も異なります。
あらかじめ、事情があれば
対処致します。
気軽に御相談くださいませ。
つぶやきでした。
またぶつぶついいます。