脳動脈瘤破裂:くも膜下出血2
2011年07月26日
今考えると、あの状態でよく階段を降りれたものだと思うのだが。:mrgreen:
その際、自分としては足を階段に合わせて出しているつもりがどうも思う位置に運べず、此処と思っている位置よりも約5cm手前くらいになってしまう。
足の膝の辺りからつま先まで、ジ?ンと軽い痺れを感じた。玄関でサンダルを履こうとしたのだが少し手こずってしまい、苦笑した。
救急車に乗り込むと直ちに血圧や脈を取られ、意識レベルを測る為か質問攻めに遭う。
名前 生年月日 住所 家内の名前 子供の名前 子供の年齢 等々
延々と繰り返し繰り返し聞かれるのだ。
「手は動きますか?足は上がりますか?目は見えますか?」...「大丈夫です。」
そうこうしている内に医療センターの救急に到着した。
救急隊員から医療センター職員への引継ぎが始まり、医療センター職員から再び同じ質問攻めに遭う。(苦笑)
うんざりしながら質問に答えていると脳外科のS先生が駆けつけた。
「脳内出血の疑いがありますのでCT検査をしてみましょうね。」...。
「よろしくお願いします。」 こうなったら何でもして下さい。早めに。(笑)
これ以上に出血させない為か鎮静剤や降圧剤を打たれ検査へ向かう。
午前中は何やかんやこんな感じで過ごしたのであった。:mrgreen:
その間、うちの常務や親族が集まり心配顔で覗き込んでいるが、とうの本人は全く意に介さず、常務に今日の予定や預かり車両の作業内容、納車予定などをあれやこれやと指示をしているのであった。(笑)
お昼前くらいに先生より
「Kさん、出血が確認出来ましたが、出血している場合は開頭手術しか方法がありません。それでかまいませんか?」
「どうぞどうぞ。すぐにでもやって下さい。」 とっくに腹は決まっている。
人間性がそうなのか?死んだり後遺症が残ってこれまでどおりの生活が出来なくなる等、そんな悪い予感は全く無い。
眠いのか意識が無くなるのか分からないが猛烈に眠くなる。多分血液が脳を圧迫しているからだろうが、自分自身で 「俺は大丈夫」 と言い聞かせモチベーションを保持する。
手術室に入るまでは常に手足を動かしたり周囲の人と喋ったりと決して眠らないように務めた。
手術前 S先生 「それじゃあ髪を切りま?す。」...中学校以来の丸坊主かぁ?。まぁ仕方ないか。!などと思っていると、どうも最近はメスを入れる付近のみらしく、毛の生え際から約1cmくらいまでであった。
それも剃るのではなく小さいバリカンで1厘刈りくらい。高校球児くらいでR
心配して来られたN先輩から 「大丈夫か?」 と聞かれたのだが、
「どうもくも膜下出血みたいなんでちょっと切って来ます。」 などとケロッと答えたように記憶している。
さぁ準備は整った!いざ手術室へ。
つづく
by 不死身の店長