店長ブログ

脳動脈瘤破裂:くも膜下出血2

今考えると、あの状態でよく階段を降りれたものだと思うのだが。:mrgreen:

その際、自分としては足を階段に合わせて出しているつもりがどうも思う位置に運べず、此処と思っている位置よりも約5cm手前くらいになってしまう。

足の膝の辺りからつま先まで、ジ?ンと軽い痺れを感じた。玄関でサンダルを履こうとしたのだが少し手こずってしまい、苦笑した。

救急車に乗り込むと直ちに血圧や脈を取られ、意識レベルを測る為か質問攻めに遭う。

名前 生年月日 住所 家内の名前 子供の名前 子供の年齢 等々

延々と繰り返し繰り返し聞かれるのだ。

「手は動きますか?足は上がりますか?目は見えますか?」...「大丈夫です。」

そうこうしている内に医療センターの救急に到着した。

救急隊員から医療センター職員への引継ぎが始まり、医療センター職員から再び同じ質問攻めに遭う。(苦笑)

うんざりしながら質問に答えていると脳外科のS先生が駆けつけた。

「脳内出血の疑いがありますのでCT検査をしてみましょうね。」...。

「よろしくお願いします。」  こうなったら何でもして下さい。早めに。(笑)

これ以上に出血させない為か鎮静剤や降圧剤を打たれ検査へ向かう。

午前中は何やかんやこんな感じで過ごしたのであった。:mrgreen:

その間、うちの常務や親族が集まり心配顔で覗き込んでいるが、とうの本人は全く意に介さず、常務に今日の予定や預かり車両の作業内容、納車予定などをあれやこれやと指示をしているのであった。(笑)

お昼前くらいに先生より

「Kさん、出血が確認出来ましたが、出血している場合は開頭手術しか方法がありません。それでかまいませんか?」

「どうぞどうぞ。すぐにでもやって下さい。」 とっくに腹は決まっている。

人間性がそうなのか?死んだり後遺症が残ってこれまでどおりの生活が出来なくなる等、そんな悪い予感は全く無い。

眠いのか意識が無くなるのか分からないが猛烈に眠くなる。多分血液が脳を圧迫しているからだろうが、自分自身で 「俺は大丈夫」 と言い聞かせモチベーションを保持する。

手術室に入るまでは常に手足を動かしたり周囲の人と喋ったりと決して眠らないように務めた。

手術前 S先生 「それじゃあ髪を切りま?す。」...中学校以来の丸坊主かぁ?。まぁ仕方ないか。!などと思っていると、どうも最近はメスを入れる付近のみらしく、毛の生え際から約1cmくらいまでであった。

それも剃るのではなく小さいバリカンで1厘刈りくらい。高校球児くらいでR

心配して来られたN先輩から 「大丈夫か?」 と聞かれたのだが、

「どうもくも膜下出血みたいなんでちょっと切って来ます。」 などとケロッと答えたように記憶している。

さぁ準備は整った!いざ手術室へ。

                     つづく

 

          by          不死身の店長

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脳動脈瘤破裂:くも膜下出血

先日の朝、目覚まし時計が鳴りトイレに向かった。

1週間余り風邪をひき体調を崩してはいたのだが、気管支炎を併発していたため咳込んだ。

ベッドには戻ったもののなんだか調子が悪い。

それに気づいた家内が「何か様子がおかしいよ!大丈夫?」などと言っている。

あれ?何か体が思うように反応しないぞ?こりゃー脳内出血でもおこしたかな?

などと気軽に考えていた。......案外冷静であった。

家内が「救急車を呼ぶからね!」などと叫んでいた。

このまま眠る(昏睡状態に陥る)事は簡単ではあるが、気力で意識を保つ。

子供達も全員ボクの周りに集まり、「お父さん大丈夫?」などと心配顔だ。

徐々に体の感覚が戻って来たので、今自分がどういう状況か具体的に考えてみた。

手は動くか?足はどうか?喋れるか?等、今のところ不具合は無い。

しいて言えば、目の奥が痛い。(バットで殴られる程では無い)

寝室が3階の為、ストレッチャーで1階まで下ろしてもらうのは困難である。

どうにか自分で歩いて下りよう。

そのうち救急車のサイレンが聞こえ始めたので、気力を振り絞って立ち上がり、

自身の足で救急車に乗り込んだのであった。

                  つづく

 

                    by   不死身の店長でした。

 

                     くも膜下出血 

最初の出血で1/3が死亡する。さらに血管攣縮や再出血の影響が加わり、4週間以内では約半数が、10年以内では60?80%が死亡すると言われている。また救命できても後遺症が残る例が多く、完全に治癒する確率はクモ膜下出血を起こした人の中で2割と低い。

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